2015年8月11日火曜日

こな

実家には、3匹のフェレットが居ました。

最初に来たのはまだ赤ちゃんだった、なぎ。
次に来たのはなぎよりもちょっと年上のお姉さん、こな。
最後に来たのは一番末っ子、ゆず。

3匹はそれぞれ性格も違って、でも仲良く育ちました。


2年程前、最初になぎが逝きました。
昨年、まだ一番若くて末っ子のゆずが、早過ぎる旅立ちとなりました。

しばらく、一人ぼっちになっていた、こな。

一番年上で、なのに物凄い跳躍力を持っていて。
ゲージも飛び越しかねず、ちょっとした距離なら飛び降りようとしたり、一度は実家の二階の窓から屋根伝いに下りようとしてみたり、かなりチャレンジャーだった、こな。


そのこなも、もうすっかりおばあちゃん。
唯一白い毛並で、一時期は毛が抜けてしまってとても心配したけど、元気を取り戻すように毛並みが揃ってきれいな子に戻りました。


そのこなが、四日程前から殆ど動かず、何も食べず、飲まず、眠ることも出来なくなっていました。

今日、こなは苦しいのか痛いのか、滅多に鳴くことのないフェレットなのに、キュウキュウずっと鳴いていました。
じっとしていられない程の苦痛が、あの小さな体を襲っているらしく、見ているのも辛い。
一人でいるのが心細いとでも言うように、普段はあまり関心を示さない私にまで寄ってくる。

弟はどうしても見兼ねて、ある覚悟を持って、獣医さんのところへこなを連れて行きました。
こなはフェレットとしてはもう高齢、尽くす術もない。

その苦しみのまま、まだ数日を過ごさなければならないかも知れない。

でも、別れは辛い。


弟は決めました。
辛い、辛い、決断。


こなは、苦しみから解放されて、静かに、安らかに旅立ちました。








もう痛くないね。
苦しくないね。
よく頑張ったね。

またお父さんの膝の上に乗ってるかな。
なぎと、ゆずと、仲良くね。


実家から、フェレットは居なくなりました。


弟の事が、少し心配です。
今日はそっとしておきます。



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