2015年1月31日土曜日

ひとつ、またひとつ。

それはいずれ必ず訪れる。


壊れてしまう。

止めようがあるのに。
防ぎようがあるのに。


先走るばかりの感情が、その全ての思考を止めてしまう。
方向は一つだけじゃないのに。


あの日、それを間近に感じ取った空気を纏った。
向こう側へ渡ることは許されず、同じ間違いを繰り返すまいと手元に残した痕が、今も自分を戒める。


長い時間に亘って息をしていればいいような風潮がどこかにある。
何かの役割を担ってここにいることを知っているひとは幸いだ。
その役割が何なのかまでは知らなかったとしても。

いずれにしても抗えないなら、従うのではなく過ぎていく時間を追う。
自分にしか出来ない役割を演じながら。


筆頭となって
道化として
何も考えずに
私利私欲の為に
どこまでも他の為に
保身の為に
犠牲にしてでも
したたかに
しなやかに



それはいずれ必ず訪れる。



生まれ落ちたばかりで
闘病の果てに
事故で
災害で大勢の人と一緒に
銃弾の雨の中で
見知らぬ異国で
思いもよらずに
想定内で
絶望の中で人知れず
頑丈な孤独に苛まれながら


今日がどこかで止まるその感覚の破片を、今も手元に残している。
それを見せる必要があるなら、見せて何かが多少なりとも変わるなら、いくらでも見せてやる。
絶望の破片。


人はどれだけどこまで堕ちても、その気になれば這い上がる強さも持っている。
その先に見える何かはそのひとだけのものだ。


どれがいい訳でもなく、どれを選べる訳でもなく。
ただ選べることがあるとすれば、そこに辿り着くまでの過程の中でのみ。


何を選ぶかは自分次第だ。











それはいずれ必ず訪れる。







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