2012年12月31日月曜日

2012年の終わりに。

まもなく今年も終わります。
もう終わるような、やっと終わるような、特に今年はよく分からない感覚になってます。


禅の言葉に、

さとりのまえ、木を切り、水を運んでいた
さとったあと、木を切り、水を運ぶ

という言葉があります。
何も悟ってないけど、今年はそれが身に沁みる年になりました。


昨年末は父の病気が発覚して、連絡を受けたのは出張先へ向かう新幹線の中でした。
不安な思いで仕事を終えて、迎えた年末年始。。
でもその時はまだ漠然と、父も一緒に過ごす時間が何年かはあると思っていました。

職場の帰りに病院へ通い、仕事も忙しかった為に人生初の胃潰瘍になり、胃潰瘍なんて一ヶ月くらいで治ったけど、父の病気はそうはいかなかった。


治療の為に入退院を繰り返していた父ですが、夏が始まる頃まではそこそこ食欲もあって普通に一緒に食事にも行ったし、この辺りからは多少距離のある迦葉山へも行きました。
迦葉山は沼田市にある古くから天狗信仰としても有名な曹洞宗のお寺です。
子供の頃に連れて行ってもらったのですが、天狗の大きな面が怖くて中に入るのを嫌がって泣いて、抱きかかえられて本堂に入った(入れられた?)記憶があります。
本堂の中に安置されている天狗の面はかなり大きく威圧感もあって、しかも天井から壁いっぱいに堂内にいる人を見下ろす形で置かれているので、大人になってもちょっと怖い感じがあります。

祈る事は一つ。


日頃から「最後は自分自身だ」等と豪語して、信心深くもなく俄かな神仏頼みでしかない私の願いを、聞いてもらえるはずもなく。。
と、父が亡くなった当初は思っていました。
今は、分かりません。



デコピンでもしたら怒って起きるんじゃないかと思うくらい、それはただ子供の頃から見ていた父の寝顔でした。
寝入り端を起こすと怖い父そのままの、寝顔でした。

だから荼毘に付すのは辛かった。
泣き止もうとしてるのに止まらないのは初めてだった。
息を引き取る瞬間と同じくらい辛かった。
もう少し一緒にいたかった。


亡くなる数日前、車椅子を押して近くを散歩して、ドライブに行く約束をしました。
亡くなる日も、金精峠にするか、いや尾瀬もいいかな、そうだ皆でしゃぶしゃぶ食べに行くんじゃん、と考え得る限りの嘘を吐きました。
ただ笑って欲しかった。
声を出す事も難しくなっていた数時間前、私の名前を呼びました。
何を言おうとしたのかは、結局分かりませんでした。

苦労が多かっただろう父の人生ですが、最期まで父が家族を思っていたように、家族皆が父を思っていました。
これからやっとのんびり出来るはずだったと思う事はあるけど、向こうでのんびりしていてくれる事を願ってやみません。
マイケルに会えたかな。。よろしく言ってくれたかしら。



葬儀の全てを終えて自宅に帰って、寝る前の習慣でヨーグルトを食べようと蓋を開けたら、蓋の裏側に「今日も生涯の一日」と書いてありました。
父が言っているような気がしました。

分かってる。
分かってるよ。

実感はないのに空白感だけがあるとでも言うか。。

直後はふと父を呼んでみたり、解約して空になって形見として私が保管している父の携帯に電話してみたり。
子供みたいな事ばかりしていました。
父よりも年上の方を見ると、本当はそのくらいの年齢のお爺ちゃんになるはずだったのにと思うし、何かで日付が出れば、父が居た時、居なくなった後、と変に区別していたり。
何よりも、あんなに子供好きな人に、孫を抱かせてやれなかった事が一番辛い。
さすがにもう落ち着きましたが、最初のひと月くらいはきつかったな。


父の事に限らず、どんなに悪い事も、逆に好い事も、生涯の内ではそんなに長い時間じゃない。
ある日突然起こる、事故も、事件も、災害も、気付かなかった病も。。嬉しい出来事や、新たな出会いも。。
日が明けては暮れて、お腹が空けば食事をするし、時間になれば寝て起きる。
当たり前のように毎日は変わりません。

時間だけが誰の上にも平等に過ぎていきます。
その中で少しずつ癒されて、立て直されて…諦めがつかなくてもやっていくしかない時もあると思います。
それなら、どこかで割り切りながら折り合いを付けながら、色んな事を考えたり考えなかったりしながら、辛い事だって楽しんでやるくらいの根性の悪さが、少しくらいあってもいいかなと思うようになりました。



そんな事を、今年は身を以て学習しました。
グズグズ考えてた色々を書き出しました。




今では、実家で座る人の居なくなったソファの上の鴨居から、また私の部屋の桐箪笥の上で、家族を見守っています。





これは子供の頃から父に言われていた事です。




父曰く、祖母の受け売りだと言っていましたが、ちょっと調べてみました。
「気心腹人己」「気を長く、心を丸く、腹を立てず、人には寛大に接し、己を小さく、謙虚にすべし」という、達磨大師の言葉との事です。

「でも腹が立つ事もある」と反論した時、父に重ねて言われました。
「腹が立ったら何も考えずに10秒数えなさい。10秒数えてそれでも収まらない時は怒ればいい。」
10秒以上数えてしまい、怒るタイミングを逃しては怒るに怒れない私と相成りましたが(笑)



父の影響を大きく受けて育ったんだもの。
ありがとう。
いつかきっと、また会えるよね。






そしてまだ、母が居てくれます。
頼りない母だけど、弟と二人、母を助けて来年からは好い年にしていきます。

また喪中の身の上ですので、年始のご挨拶は控えさせて頂きます。
来年もまたよろしくお願い致します。



皆様、好いお年をお迎えくださいませ。








2012年12月29日土曜日

だからトラックの後ろはイヤなのよ。。

怪我する前に大掃除は済ませてたので、年末でも特に何もするコトがなく非常に暇です。
なので、更新します。

諸事情ありまして捻挫した時の記事は取り下げさせて頂きました。
でもコメント頂いているので削除はしてません。
固定もまだ取れてません。


大掃除した時に、まだなんか足らん。。あ、2013年のカレンダーを買ってこなきゃなぁ。。ま、後でいいか。。。の内に怪我して、行くのがどんどんめんどく大変になっていましたが、さっきやっと行って来ました。

足は、一週間経ってちょっと腫れは引いてきたけど、まだ内出血が酷い。
整形外科の先生からは、「内外の踝の周りにある靭帯を痛めてるからね~。押して痛みがなくなるまでは固定を外せないんでよろしく。」と言われてます。
左足をこたつの外に投げ出してるともれなく寒くて我慢出来ず、かと言って温まると痛み出すのをどうしてくれようかと考えた挙句、こたつで温まって来たら足を投げ出し、寒くなったらこたつに投入という落としどころを見つけました。
こんなのがいつまで続くんだ。



カレンダーを買いに行くミッションもあるけど、とにかくどうせ暇なので、本屋に行って来ました。
前橋のブックマンズアカデミー。

本とカレンダーとついでに手帳も物色してウロウロした後、店内に併設されてるカフェで地元誌ライフを眺めてカプチーノをすすってボーっと。。温泉行きたいなぁ。。。ビローンo<´・ω・`>o

本はこれ買った。↓

また宮部みゆきの時代小説です。
「ソロモンの偽証」って新刊が出てたけど、三部作だし。。ハードカバーだし。。文庫が出たら大人買いします。
年末年始は読書か溜まってる録画を観るかして過ごします。
テレビは観るものなさそうだし、映画とか気になる番組は録画して後で観るし。。
ん??
今年(つーか、来年?)は忠臣蔵じゃなくて白虎隊なのか。
忠臣蔵が良かったなぁ。。まぁ。。観るけど。
今でこそ海外でも「武士道」に興味を持つ人結構多いでしょ。
その「武士道」がどんなもんか一番分かり易いのが忠臣蔵だと思うんだよね。
四十七士の皆さん、本当はもしかしたら討ち入る必要なかったかも知れないんだよ。
松の廊下での殿中抜刀の原因は諸説(浅野内匠頭が吉良上野介に対しての付届けをケチったから意地悪されたとか、浅野が乱心してたらしいとか他にも色々)あるけど、どうして討ち入らなきゃいけなくなったかというと、桂昌院や柳沢吉保に踊らされてた綱吉がロクに調べもせずに、怒りに任せて浅野にだけ即日切腹、しかも預け先の田村邸の座敷内じゃなくて庭先で切腹させちゃったからなんです。
(たとえ外様でも大名の切腹は座敷内で行われるものであり、庭先でというのはもっと位の低い武士の場合だった為。田村邸では出来るだけ庭先に見えないように囲いを立ててみたり、かなり気を遣ったらしいけど。)

殿中抜刀はそれだけで大罪と言われてた時代ですから、いずれにしても切腹や改易(家禄召し上げとか御家御取り潰しとか)は免れなかったかも知れませんが、せめて喧嘩両成敗、或いは浅野が乱心していたという事になれば。。それに浅野が吉良を討ち果たしていれば、赤穂藩の家臣達は吉良に対する主君の、そもそもあったかどうか分からない遺恨を晴らす為の討ち入りなんて考える必要はなかったんです。
幕府も「討つならどうぞ」と言わんばかりに吉良邸を本所に屋敷替えさせちゃったから、討ち入り易くもなったようですが。。

レミゼのOne day moreって、討ち入り前日にもそんな感じかと思ったけど、考えてみるとレミゼの革命派の学生達は戦って(勝ち目はともかく)勝てば自由、負ければ死。
でも赤穂の四十七士は勝っても負けても死しか待ってない。
「武士道」ってそういうものなんだよね。。


と、暇に任せてノリノリで激しく脱線しましたが(楽しかった♪)、なんだっけ?


ああ、本屋の帰り道、私の車の前にトラックが立ちはだかりました。
トラックの真後ろに付いちゃうと、前方の情報がな~んにも入って来ない。
小さい交差点を右折しようと待ってたら、歩行者用の信号が赤になったのが見えたので、これは前のトラックが行ったら信号変わるな。。と思って出ないでいたら、どうも時差式信号だったらしく。。
そうしょっちゅう通る道じゃないからねぇ。。
トラックが右折して初めて見えた信号はまだ青でした。後ろの車にクラクション鳴らされた。
しょうがないじゃん。。トラックの真後ろは見えないの。
広い幹線道路ならトラックの真後ろは回避するんだけどね。
対面一車線は逃げようがありません。



タイトルにした割に申し訳程度に取って付けたような本題でした。





これから何して遊ぼ~。









2012年12月27日木曜日

ねこカフェ行って来た。vol.2

今年のクリスマスはせめて実家でチキンとケーキだけでも。。
と弟に掛け合ったところ、「いい歳こいて何言ってんだ」とあっさり一蹴されました。





別に一緒にジングルベル歌ってプレゼント交換しようとか言ってないじゃん(´;ω;`)




今年は年末も年始もないので、大晦日に実家でまた鍋をしようというコトに落ち着きました。

そういや、年末って言えば。
フランスがレミゼなら日本は忠臣蔵だろう。。討ち入りの前日もOne day more.....another day another destiny.....♪
時代的には幕末の新選組とか維新志士とか奇兵隊とかだろうけどね。。
と思って待ってるのに、再放送しかしないの??←録画はしてる。
10時間一挙放送とかでも、しつこくトイレまで我慢しながら全部観るのに。

いつか歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」観てみたい。
「娘道成寺」とか、「勧進帳」とか観たいけど。。歌舞伎は高くて手が出ない。。
ミュージカルでもバレエでもそこまでしないのにねぇ。

ちなみにドイツに居た時はちょいちょい州立劇場に行ってました。
一番後ろの一番上の高ーい席で、一番安い(要は舞台から遠い)2,000円くらいのチケット。
色々いっぱい観るのが大事。


とりあえず忠臣蔵が観たい。





さて、予てから友達と約束していた猫カフェに行って来ました。

。。。の前に、Lohasというお店でランチしました。

カボチャのココット。
 
 
 
 
女子は大好き色々ちょっとずつなプレートと、十六雑穀米のご飯にお味噌汁。
お味噌汁はスープにも出来ます。
 
その他、サラダとドリンクが付きます。
 
 



んで、猫カフェへ。


この猫カフェはキャッツプラネットといって、ねこさん達だけでなく占い鑑定士の方もいるお店です。
前回行った時から早いもので二年ちょっと経ってました。


このクリスマスの時期に、女二人で占ってもらうの図はあまりに切な過ぎてお見せ出来るものではありませんが、せっかくなので一人ずつ占ってもらってきました。
四柱推命と手相で見てくれます。
これがねぇ、二年前に見てもらった時に言われた通りになったのよ~。
たまたまかもだけど。。


友達は2013年は静かにしている方がいい年だと言われたそうです。
私の方は来年好いらしい。



来年中に色々何とか出来るよう頑張ります。




      
気を取り直して、ねこさん達です。
今回は寝てる子が多くてやたらと起こすのもかわいそうなので、起きてる子と遊んで画像も撮ってきました。

貫禄のアメリカンカール福介くん。


 
 
爆睡中のラガマフィン大福ちゃん。
 



 
一番人気スコティシュフォールドの福寅ちゃん。
 
の、肉球。
 
起きた。



 


多分、福豆ちゃん。
ロシアンブルーの子は二匹いるんです。
暗くて分かりづらいケド。
 

 
 
 
前回メッチャ遊んでくれたシャム猫の福茶くんはネコタワーの中で爆睡中でした。
本気で寝てる子はそっとしておいたので画像は少なめです。
 



何だかあんまりクリスマスっぽくないなぁ。。と思いながら帰ると、これが届いてました。
ドイツの友達からのクリスマスカード。
すぐにお礼のメールを送りました。
 
 

 






この短い間にも色々あって、激動の数年間がようやく終わる気がします。

来年から幸せになれるって言われて、もちろんなるけど。。ぐるぐる廻って戻ったら、穏やかに過ごせるのが一番幸せなんじゃないかと思うようになりました。



こうやって、少しずつ色んな事が落ち着いていくんだろうなぁ。










2012年12月23日日曜日

Les Misérables ―Do You Hear the People Sing?―

あのプロローグが鳴ると、レ・ミゼラブルが始まる。








レ・ミゼラブル映画版、観て来ました。
ミュージカル版と同じく、全編がほぼ全部歌で進行していきます。

20代の頃に初めてミュージカルを帝劇で観た時、震えるような興奮と感動に襲われたのを覚えてます。
再び観に行った時も、物語は知ってるし一度観てるのにやっぱり泣かずにいられない。

しばらく時間は空いたけど、今回は物語も知ってる、歌も知ってる、さて。。



結果、分かってるのにやっぱり泣かずにいられない。




何をどこから書こう。。
㊟とっても有名な話なので、若干のネタバレがあるかも知れません。
 出来るだけネタバレしないようには書くけど。



まず、ファンテーヌ/アン・ハサウェイがもの凄く好い!!

ミュージカル版を観に行ってた時は二回共にまだ20代だったので共感するのは専らエポニーヌだったけど、時間が経って色々経験して改めて観るとファンテーヌに感情移入せざるを得ない自分がいたりする。
娼婦に堕ちたファンテーヌがどうしようもない絶望の中、振り絞るように歌う「I dreamed a dream」はCMの予告でも流れてたけど、本編で観ると更に「アン・ハサウェイって凄いんだな」と思います。
ファンテーヌ程の悲劇は起こってないけど、本当にどうにもならないかも知れない。。という絶望感を、嫌でも思い出させられる。



えっと。。書いちゃあ消し、書いちゃあ消し、何やってんだorz
取り留めがなくなりそうなので、プリンシパルキャストについてちょっとずつ書いておきます。

ジャン・バルジャン/ヒュー・ジャックマン
ヴィクトル・ユゴーも彼を想像してたんじゃないかって思うくらい、まんまなバルジャンでした。
妹の子の為に一つのパンを盗んで19年間投獄され、誰も何も信じられないところから改心して父親になっていくバルジャンの生涯。
「バルジャンの独白」で「What have I done?」と始まって「Who am I?」と歌う辺り、いきなり鳥肌立ちます。
「Who am I?」はその後にも掛かってきます。

ジャベール/ラッセル・クロウ
自身の正義感と使命感と法に則ってバルジャンを追いかける警部。
ある意味誰よりも一番バルジャンを見つめている人物でもあると思います。
人が好くなりそうかな。。と思ってたラッセル・クロウですが、重鎮という感じのジャベール。
ジャベールが来た!というだけで緊張が走る空気を漂わせていました。
本当はただバカが付く程に真面目なだけで決して悪人じゃありません。後半でメッチャ苦しみます。

ファンテーヌ/アン・ハサウェイ
テナルディエ夫妻に一人娘を預けて、養育費を送っている。
働いている工場内で工員同士のトラブルに巻き込まれてクビになり、娼婦に身を窶す。
劇中で髪は実際に切られます。一発勝負だけあって、鬼気迫る場面。
歯まで抜かれて(もちろん本当には抜かれてないけど)、客を取る事になります。
ファンテーヌの今わの際は、私が父を看取った時の光景と重なりました。

コゼット/アマンダ・セイフライド
ファンテーヌの娘。
幼少期にテナルディエ夫妻の元に預けられ、こき使われていたところをバルジャンに救い出される。
この話の中で希望の象徴とされる人物です。
そんで、メチャクチャカワイイ。
馬車の中で眠るコゼットについて、バルジャンが歌う「Suddenly」は新曲らしいです。

マリウス/エディ・レッドメイン
本当は上流階級の息子だけど、アンジョルラス他学生の革命活動に参加する。
コゼットに一目惚れ。

エポニーヌ/サマンサ・バークス
テナルディエ夫妻の娘。マリウスに片思い。
この片思いは、マリウスの笑顔を見たいが為の行動を起こさせますが、その結果自分が苦しい事に。

テナルディエ/サシャ・バロン・コーエン
マダム・テナルディエ/ヘレナ・ボナム=カーター
強いて言うなら悪役はこの二人です。でも憎めない陽気部門代表。
泥臭くて人間臭くて、多分本当は誰でもこういう欲の皮が突っ張った部分を持ってると思う。

司教/コルム・ウィルキンソン
バルジャンを改心させる司教。
ミュージカル初演時にバルジャン役だった人です。


アンジョルラス/アーロン・トヴェイド
学生の革命家のリーダー。
ミュージカル版でも別の役で出演してるそうです。

ガブローシュ/ダニエル・ハトルストーン
見上げた度胸と根性を持つ男の子。



ミュージカルとの相違点はどうしてもあります。
ミュージカル版ではバルジャンが投獄されている間の刑務は石切りだったのに対して、映画版では大きな船を水の中で大勢で引っ張っていたり、エポニーヌが歌う「On my own」の冒頭(日本語では)「またあたしひとり行くところもないわ」の部分が省略されていたり、映画で効果的に撮る為と、話の流れで不自然になるところは変えられているようでした。
でも遜色はなかったと思います。

劇場で役者さん達が演じている臨場感はミュージカル程ではないけど、役者さんの細かな表情まではっきり分かるし、映像なので舞台上では表現しきれない場面転換が出来るのが映画の良い所かと。
今までのミュージカル映画は先に歌を録音して撮影では口パクだったのを、今回の映画では全部役者さんが撮影時に実際に歌っているそうです。








ただこれは映画館の問題だけど、もう少し音量が大きくても良かったんじゃないかと思いました。
ミュージカルでは生オケなので、爆音に近い音で演奏されます。



何よりも、キャスティングはプリンシパルだろうとアンサンブルだろうと全てオーディションで決められている(もちろんミュージカル版も)ので、残念な人は一人もいません。
だから余計に、大きな音で聴きたかったなぁ。。


友達と一緒に行ったのですが、彼女はレ・ミゼラブルの内容を知らなかったし、元々興味があった訳でもないと言っていました。
私も敢えて事前に何も話さないでおきました。
終始泣いてました。

「魂が浄化される」という言い方をする人もいるくらい、誰もがその人なりの視点で劇中の誰かしらに共感しては涙する作品です。

世の中には善人と悪人がいるんじゃなくて、一人の人の中に善と悪の両方を持っています。
平和な現代の日本にいるから、何についても「剥き出し」のものが好きじゃない私ですが、劇中では全ての登場人物が「剥き出しに人間」です。
今日を生き延びるのに必死なだけです。



本当におススメです。震えが来るような感動を観て欲しい。
アンサンブルも注目です。








本編を観てから考えようと思っていたDVDですが、購入決定。
ってか、もう一回観に行ってもいいかな。



来年もミュージカル版が新演出でもって帝劇に掛かります。
また観に行きたくなって、チケットを取るべく頑張ろうか考えてます。。



=おまけ=
ミュージカル版では、プリンシパルキャストでも出番じゃない場面では、アンサンブルに交じってガヤ芝居とかやってたんだって。
今はどうか知らん。
でもバルジャンとジャベールは割と出ずっぱりだからあんまりなかったかもね。










2012年12月18日火曜日

人を呪わば、穴二つ。

旧ブログで悪口は善い事じゃないという記事を載せました。

その後日談とも言えないけど、敢えて前回書かなかったエピソード(別件)を加えて「こういう事って本当にある」、という注意喚起の意味も含めて載せたいと思います。

先に断っておきますが、何か変な宗教とか入ってません。
こんなん書いていいかなぁ。
仏教です。曹洞宗。日和見気味だけど。




前回記事内で、あまりに悪口というか罵詈雑言の激しい人について、それ以上は取り合わない事にした、と書きました。
その後、かなり話を歪曲させて捏造して色々吹聴してるらしい。
まぁ。。取り合わないって決めた時点で想像はしてたけど。


所謂「呪い」の正体について。
丑の刻参りってあるでしょ。
白装束の頭にろうそくを立てて、神社とかの木に藁人形を釘で打ち付けるっていうアレ。
時間にして丑の刻(午前2時頃)に誰にも見られずに7日間続けなきゃいけないとか、非現実的な儀式です。

考えてもみてください。
如何な夜中の事とはいえ、そんな目立つ恰好して一週間連続で同じところに出没しては釘を打つ音を響かせている訳ですよ。
夜は音が通るからね。
誰にも気付かれずにやり切れるかどうかなんて分からない。
誰かがこっそり見てるかも知れないし、呪い実行中の本人が見られてるのに気付かないだけって事もある。
見られたら自分に跳ね返って来る。

もちろん、丑の刻参りみたいなものに実際に効果があるかどうかは科学的な実証はされてないみたいだけど(そこまで暇じゃないだろうし)、本人が呪った相手に「呪った事実」を知られる事で相手側が「呪われた」という自己暗示に掛かって本当に悪い事が起きる、という性格のものらしいのです。
2chとかで騒がれてた「コトリバコ」的なものについては知らん。良い子の皆はググらない方がいいよ。ググるなら自己責任でどうぞ。
プラシーボ効果が悪い方に働いたケースという事らしい。


と、いう事は、自分に跳ね返って来るって言うのもそれで説明がつきますね。
どうして昔から「人を呪わば穴二つ」なんて言われているか。
丑の刻参りに関して言うなら相当な手間暇掛けて、それなりに一大決心だと思うんだよね。
自分に返って来てもいいってくらいに相手を憎んでいる。それが怖いんだろうから、見られないようにする。
結局自己暗示に掛かってんじゃん。
それだけの事をやってるからこそ、自分にも何かあったらどうしよう、ってね。



さて、敢えて書かなかった件についてですが、これはもう随分前の話になります。
前の職場にいた時に、そこで働いていたある方が亡くなりました。
そのお通夜での事です。



同僚 (((( ;TДT))))…

私 具合悪い? 顔色が悪いよ。


同僚 (更に無言で)(((((( ;TДT))))))…


ずっとそんな状態でした。


 ここからは、人伝に聞いた話です。

お通夜で異常に震えていた同僚は、亡くなった方の事が嫌いだったそうです。
それで、ネットで呪い代行業者に依頼をしていたとの事。
そしたら、本当に…。

直後、その同僚は会社を辞め、精神を病んでしまったそうです。



私は割と「言霊」って信じてます。
言葉に出すと、良くも悪くもその通りになりやすいという。

悪口とか誹謗中傷は、その意味で呪いの一種みたいなもんだと思います。
相手に口伝えに届く事だってあるでしょう。
実際に私のところにも聞こえてきましたから。

例えば、たくさんの人が夢を求めて買う宝くじ。
3億円当たったら夢みたいだよね。
家を買おう、車を買おう。。色々膨らませる。
その一方で、本当に当たった人達の中で、宝くじが当たった事で身を持ち崩しちゃった人達もいます。
少なくとも私の周りで高額当選した人については良い話を聞きません。
何で宝くじを当てたのに人生が狂うかについて、ある小説の一節に書かれていました。

「富札(江戸時代の宝くじの事)が当たった時だって、それを受け入れるだけの覚悟が必要なんだよ。覚悟もないのに望めば身を持ち崩すんだよ。」


何についても準備が必要だと思うのね。
チャンスがあってそれを掴める時というのは、チャンスを掴む覚悟(準備)がその人の中に出来ていたから。

件の同僚には、人を呪ってその通りになってしまった時の覚悟が出来ていませんでした。
だから恐らく実際に事が起こった時に、その事実を受け入れられなかったんだと思うんです。
呪いの代行業者に依頼した事と現実にその方が亡くなった事についての因果関係は分かりません。
関係ないかも知れないけど。。
それでも呪った事が本当になってしまったら。「死んでしまえ」と言った対象の相手が本当に死んでしまったら、良心が咎める事もなく大手を振って喜べますか?
「あの時あんな事を言ってしまった所為かも知れない」と全く思わずに居られますか?




まぁ、私は大丈夫です。
人の悪口を言う人の大抵は、それまで敵視してなかった相手が当人に背中を向けた時にも、同じようなボキャブラリーしか持ってないもんだから。



 いつでも清く正しくとまではいかないけど、せめてやたら誹謗中傷するのは止めておいた方が無難そうです。





2012年12月17日月曜日

サプライズ!&クリスマス

 
今日もまたあっちこっちで寒いねって会話ばっかりでした。
寒気キライ。




帰りにお茶の先生にお歳暮とクリスマスプレゼントを買って来ました。
お茶の先生には着物や帯の他にも、食材とか先生手製のお菜とか色々頂きものも多くて普段からホントにお世話になっております。
バレエの先生はお歳暮とか「堅苦しいのイヤ」というので、出来るだけ色々協力するコトでバランス取ってます。


いつも、お茶の先生にはお中元と誕生日プレゼント、お歳暮とクリスマスプレゼントってお渡ししてます。
昨年のお歳暮は何をあげたか忘れているのですが、クリスマスプレゼントにはこんな感じの↓

お菓子の家を発見。
お歳暮の熨斗紙を印刷してもらってる間に目の端に映ったら、もう決めた!ってこれにしました。

今回は。。これに一目惚れして速攻で決めました。↓

デザイン違うけどこんな感じの。電池で光る。色も変わる。
売り場でしっかり動作確認して、明日の夕方にでもお歳暮と一緒に渡してきます。



プレゼントとか選ぶの大好き。
サプライズとかすんのも大好き。

喜んでもらえると嬉しいのにツンデレになるので、男に生まれて来れば良かったのにとか言われても気にしない。
女子の喜ぶツボは当然分かる訳です。



昨年載せたクリスマスマーケットの画像が思いの外好評だったようなので、今回はたぶん前回載せてない画像を一辺に載せます。

私の画像は大体StuttgartかEsslingenかRotenburgって相場は決まってるが。。

↓↓↓↓↓ココカラ
 
 
 Stuttgartのシュロス広場から旧宮殿側を望む。
2006年のサッカーW杯の時にはここがパブリックビューイングになってました。


マーケットの屋根。
前にも載せたから今回は一枚だけね。


コレ載せたかどうか分からない調べる気もないけど。
子供用の電車。乗れます。


 

Stuttgartのクリスマスピラミッド。




ローテンブルグのマーケット入り口。




 の、近くにサンタさんがウロウロ。
衣装サンタさんの服は、誰もが思い浮かべるあれよりも、聖人という感じです。



こういうのが日本にもあったらいいのになぁ。。



ショウウインドウ。



ローテンブルグにはシュタイフ社のテディベアのお店がいくつかあります。



お土産物屋さんの中にも大きなツリー。



ここからエスリンゲンのマーケット。



ピザみたいな食べ物です。
毎年食べてたかも。。旨いよ。



クッキーに釣られるMegです。
ブレてんのしかない。晒す気もないけど。。
髪の毛伸ばしっぱなしの頃です。ドイツで切ると恐ろしいコトになるんだよ。



この吊り橋っぽいのは遊具の一部みたいなもんだったような。



これは大人も乗っていいヤツ。
寒いから乗らなかったけど。



エスリンゲンのマーケットの特徴的な屋台。
職人さんがそこでデモンストレーション的に作ってます。



これも同じく、木の工芸品。



見る影もなくなっていますが、本気で豚さんを丸焼きにしてバラして皆のお腹の中へ。。
これも毎年恒例。



こえーよ、おっちゃん。
と思ったら、この後。。
「かみさんと倅が材料持って来るはずなのに、来ない。」
とおっちゃんの愚痴に付き合わされるコトになりました。そーか、恨めしかったのか。
話をうんうんて聞いてあげてる間にも奥さんも息子さんも来ない(笑)

いつまでも居られないので、頑張ってね(,,゚Д゚)ガンガレって帰って来ましたとさ。









来週末はクリスマス。
映画行くか。。





ではでは、


Merry Christmas!!

Fröhe Weihnachten!!







2012年12月16日日曜日

股関節を痛めた。

とりあえず引っ越ししてみたものの、荷ほどきが全然出来てない感満載のMegです。

まずは「ご挨拶」してみたものの、つまらないので別記事載せます。
何が出来るのか色々試してみたいとか思ってません。




先日のコト。

いつもなら5番から足を上げたりする時に股関節が何て言う??抜ける感じというか。。だったのに、寒かった日のレッスンで上手く抜けてくれなくて左の股関節から「ゴリッ」と嫌ぁな音が。。
ついでに次のレッスンの時、シソンヌオーバーからのアッサンブレ(ドゥバン)の着地でまた「ゴリッ」。


どうやら左の軸の時に頑張る辺りの筋をやったらしい。。_| ̄|○ il||li


多分そんなに大したコトはないと思うんだけど、微妙なところに湿布貼りまくってあんまり左足を使わないようにしてます。


うーん。。バレエやってる人ならちょっとは分かってもらえると思うんだけど。。
活字にするのって難しい。

画像撮る訳にもいかんし。




昨日スタジオの大掃除やるっていうから行って来ました。

行ったら○○ちゃんちのお父さんが頑張ってくれてたので、私は先生の娘ちゃんと外壁にくっついてる蔦を引き剥がしてきました。

スタジオの中は人数足りてて、どこに行っても邪魔なだけ…ホントだよ…っぽかったので、リノリウムのテープを貼り直したり、ウロチョロしてみました。

外では各お母さん方が焼きそば作ってるし、豚汁もあったし、ミスドで誰かがドーナツ買って来てたしで、大掃除はそんなにやってないのに、頂くものだけしっかりありついて来ました。


ホントはその後レッスンだったけど、足がまだおかしいのでお休み。

いつまであるか分からないけど、シルヴィ・ギエムだってトゥシューズは痛いの動画を発見。
リハーサルです。
あの足の長さ、高さ、世界最強と言われるテクニックに間違いはない。。ケド、最後の方で痛がってます。
時にはそんな事もあるよねぇ。。




その後同じスタジオでバレエを習っているお友達とお茶しに行っちゃいました。
いつも私の遊び相手になって頂いてありがとうございます。。

前に撮ってた画像だけど、東方美人というお茶↓
きれいでしょ、お茶が。


今日は今日で裏千家の先生宅で催される、小ぢんまりとしたお茶会に行って来ました。

すごい。。ここって人んち?!な感じの素敵なお家でした。
楽しかったぁ。


いつだったか、着物の画像upというご要望を頂いたのですが、着物って一点ものなので。。
一度袖を通したら二度と着ないとか言いたくても言えないので、どうしても着回しです。
見る人が見たら個人を特定されちゃいそうなので載せられません。
申し訳ありませんがご了承頂けますようお願いします。。

とお答えしておきました。



んだから今日は日曜レッスンお休み。
けど、呉服屋さんに寄った帰りに近くを通ったので、無駄に着物披露して、そのまた帰りに衆院選の投票して帰って来て、今に至ります。






ふーん、なるほど。
こうなるのか。
やっぱり試しただ(ry









ご挨拶

旧ブログよりお越しの皆様並びに、初めてご訪問頂きました皆様、引っ越して参りました。
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何分まだ此方のブログの使い方がよく分からない為、至らない点もございますが暖かい目でご覧頂けますと幸いに存じます。

今後ともよろしくお願い致します。



12月吉日  Meg