仕事を納め、自分の年賀状も何とか仕上げて投函、二日掛かりでだらだらしながら大掃除を終えて、明日髪を切り、部屋の一部を正月で飾ると、来る年を迎える準備が整う。
玄関先には香炉で焚く茶の香りが漂っている。
歳神様は茶の香りをお気に召すだろうか。
毎年一年後を想像することも出来ずに、一年前を思い出す。
それが希望通りなのか、後悔なのかはともかくとしても。
こんな感覚で、こんな心境で迎える年末は、今までなかった。
年明けを待ち侘び、来る年には、きっと。
回り道せざるを得ずにいて、それが悪いことだとばかり思ってきた。
この遠い道草のお陰で味わった苦も酸いも、今から見れば、それはそれで面白い。
だけど、すぐじゃなくてもいつか何かを変える為に、ただ遮二無二動き回る。
動いてさえいれば、何かが変わる。
今のところは変わりないように見えても。
一年前は変わったつもりでいた。
見えなくてもあるものと信じた。
そこには、なかった。
他人事というのは残酷なもので、その立場になかったら何も感じることはないらしい。
この辺りで一番有名なあの場所へは、別の誰かと訪れただろうか。
誰かに譲れるほどには、潔くもない。
私の中のこの傷は、私だけのものだ。
私自身にさえ触れない、私のものだ。
ただ与えられたものの寄せ集めからは、何も得られない。
世の中の全てが一度きりのもので出来ていることに、大抵のひとは気付かない。
2014年。
いつまで、こんなことが続くかも分からない。
いつまで、こんなことを続けていられるかも分からない。
止まって考えることも、考えずに動き続けることも、止まって考えないことも、考えながら動き続けることも、全て許されないのだとしたら、どこに身を置いたらいいのかさえ、見失ってしまう。
そもそも私は、自分がいつのどこにいるのかすら、分かっていない。
自然にいてみるか。
今の自分がただの自分であるように、ただ自分であってみるか。
ささやかなことを、ただ丁寧に生きてみるか。
もうすぐ2015年が来る。
喫茶去 ―お茶をおあがり― 茶席の禅語より
(きっさこ)
皆様にとっての2014年はどんな一年だったでしょうか?
365日、毎日色んなことを積み上げて、一年は過ぎていきます。
一日生きたら、一日分、マシになっているに決まっています。
365日生きたら、365日分、マシになっています。
来る年も、皆様にとって素晴らしい年となりますように。
佳いお年をお迎えくださいませ。
玄関先には香炉で焚く茶の香りが漂っている。
歳神様は茶の香りをお気に召すだろうか。
毎年一年後を想像することも出来ずに、一年前を思い出す。
それが希望通りなのか、後悔なのかはともかくとしても。
こんな感覚で、こんな心境で迎える年末は、今までなかった。
年明けを待ち侘び、来る年には、きっと。
回り道せざるを得ずにいて、それが悪いことだとばかり思ってきた。
この遠い道草のお陰で味わった苦も酸いも、今から見れば、それはそれで面白い。
だけど、すぐじゃなくてもいつか何かを変える為に、ただ遮二無二動き回る。
動いてさえいれば、何かが変わる。
今のところは変わりないように見えても。
一年前は変わったつもりでいた。
見えなくてもあるものと信じた。
そこには、なかった。
他人事というのは残酷なもので、その立場になかったら何も感じることはないらしい。
この辺りで一番有名なあの場所へは、別の誰かと訪れただろうか。
誰かに譲れるほどには、潔くもない。
私の中のこの傷は、私だけのものだ。
私自身にさえ触れない、私のものだ。
ただ与えられたものの寄せ集めからは、何も得られない。
世の中の全てが一度きりのもので出来ていることに、大抵のひとは気付かない。
2014年。
いつまで、こんなことが続くかも分からない。
いつまで、こんなことを続けていられるかも分からない。
止まって考えることも、考えずに動き続けることも、止まって考えないことも、考えながら動き続けることも、全て許されないのだとしたら、どこに身を置いたらいいのかさえ、見失ってしまう。
そもそも私は、自分がいつのどこにいるのかすら、分かっていない。
自然にいてみるか。
今の自分がただの自分であるように、ただ自分であってみるか。
ささやかなことを、ただ丁寧に生きてみるか。
もうすぐ2015年が来る。
喫茶去 ―お茶をおあがり― 茶席の禅語より
(きっさこ)
皆様にとっての2014年はどんな一年だったでしょうか?
365日、毎日色んなことを積み上げて、一年は過ぎていきます。
一日生きたら、一日分、マシになっているに決まっています。
365日生きたら、365日分、マシになっています。
来る年も、皆様にとって素晴らしい年となりますように。
佳いお年をお迎えくださいませ。