2014年11月3日月曜日

思い出したように

何かを見た時、聞いた時、触れると痛む柔らかいところというのが誰にでもあると思う。


例外はなく、私にも、幾つもある。



本当に忘れたら、思い出さない。



随分時間が経ったと思う事に、触れて初めて気付いたりする。



もう止まったと思っていたのに、後からじくじく流れる血もあるということか。

もう留まっていようとは思わないのに、何がしたいんだろう。


でも、痛むものは痛む。





…痛い。



神も御仏もまだ苦しめと言われるのか。

まだ足りないのか。

あと何を経験すればいいのか。





おとぎ話には幸せになった後のことは書かれていない。
どう幸せになったのかは何もない。

ただ、幸せに暮らしましたとさ。で、終わる。


多分私も、幸せになったと思った瞬間に人生が終わる。


それでもいい。
それでいい。


そんなふうにしか考えられない今の自分が一番痛い。




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