2016年4月2日土曜日

Making of 電子書籍 「デュスノミアの斧」

桜の花がほころぶ季節、処女作として電子書籍を出版してから、三ヶ月が経ちました。

最初はどうなるだろうと非常に不安もありましたが、友人知人含め、思っていたよりもたくさんの方々の目に触れることになり、大変有り難い限りです。

何とな~く知らない内にと言うか、ちょいちょいご購入頂いているようです。
ありがとうございます。

出版から少し時間が経っているのですが、この書籍がどんな経緯で出版に至ったのかについて書いてみようと思います。


読んで頂いた方には何となく伝わっているかも知れませんが、この書籍に収録している詩編は、私の人生では一番底辺にいた頃に書いたものに加筆修正したり、新たに書いた作品です。

自分でも読み返すと思い出される様々な思いがあります。

それは過去であって、その過去が今の私を作っている。

準備を整え努力もしたけど、あの時に一番強かったのは本気で願っていたこと。
今流行っている「引き寄せの法則」があるとするなら、私はそれを体験したんだろうと思っています。

実際に願った通りに叶ったから。

自分が勝手に囚われていた「上辺ばかりの幸せ」というか、「周囲から幸せに見えているだけ」の状態から抜け出した時の解放感は、もう。。!

事前に愚痴交じりに話していた一部の友達以外の周囲からは、「あんなに仲が良かったのに、どうして?!」という反応ばかりの離婚劇でした。

自分の心の外側を取り繕うことなんてたかが知れている。

でも、自分の本当に望むことを、自分の芯に時間をかけて問うた時、どの時間に何度、どんな角度から考えても、離婚以外に気持ちが傾かなかった。

詩集「デュスノミアの斧」は、そんな頃に書いていたものが殆どです。
ギリシャ神話に登場する不法の女神「デュスノミア」は、あの当時の私自身を投影しています。

あの頃の私は、不法(合法ではありますが、結構酷い手段を使っても離婚したかった)の女神よろしく、自分のその時の婚姻に斧を振りかざして粉々に壊しました。
今から思うと、その時の自分がそんな暗い破壊することしか考えていないイメージだったので、その通りのタイトルにしました。


当時、一度は将来を誓い合っても、人間ですから間違いもあって、それが自分の為にならないと本当に感じられるなら、その間違いを正せばいいと感じるようになりました。

仮に私に子供を授かっていたとしても、同じ選択をしていただろうと思えます。


宇宙はどこまで広がっているか、今も膨張している説、宇宙に果てはない説、諸説ありますが、そこから見たら、この地球上の生きとし生ける者の付いた離れたなんて大したことではないような気がしました。

動物は面倒な手続きがないから、好きなようにくっついたり離れたりしている。
人間は一度正式に婚姻すれば、正式に書面で離婚しなければ離れられない。
でもそれは、人間が作り出したものであって、お互いもしくは片方が共に暮らす為の障害になっているなら、それは致し方ない、と思うのです。


ただ、離婚を推奨しているのとは違います。
いずれを選ぶにしても、自分の人生だから、自分でしっかり責任を持って選んで、後悔しないこと。


まぁ。。前から散々記事に書いてるけど、離婚するのは楽じゃないからね。
結婚する前よりも、結婚した後の毎日が楽しくないなら、その結婚に意味はないと、人生の大先輩が仰っていました。
だから、離婚の苦労でさえも厭わないとまで思えるなら、その結婚は確かに間違っていて、離婚することで拓ける人生もあるのかも知れないと、私は思います。


友人知人が、これからも出版するであろう私の詩集を読んでくれるのは、とても有り難いことだと思っています。
でも、もう一つ、こうして何かの検索にヒットしてこのブログに辿り着いた見知らぬ人が、この詩集を読んだ時に、どの詩編にか、ご自身の幸せの為の何かに気付いてもらえたら、それが一番私にとっては嬉しく幸せなことです。

結婚、離婚だけではなくて、仕事や人間関係に悩んだ方からも、共感したというお声を頂きました。
本当に有り難く、心から感謝致します。






今後とも宜しくお願い致します。


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